こんにちわ、ジオです。
この度、DELL社より、高性能ノートPC「XPS15(9500)」をお借りする機会がありました!
じっくりと使用させていただいたうえでこのレビュー記事を作成しました!
XPS15(9500)は、一般的な事務作業はもちろん、動画作成・編集、ゲームなどあらゆる場面で高い性能を発揮するオールラウンドなノートPCです。
XPS15(9500)は、いくつかのグレードがあり、CPUやGPU、メモリー、ハードドライブ、ディスプレイなどが異なります。
私がお借りしたのは最上級のプラチナプラス(CPU:Corei7-10875H、GPU:GTX1650Ti、メモリー:32GB、ハードドライブ:2TB SSD、ディスプレイ:3840×2400 )というモデルです。
4Kディスプレイに2テラのSSDとか……普段使っているデスクトップPCよりもはるかに高性能で、はっきりいって、自分の普段使いにはオーバースペックな面も多くあります(汗)
それでは、XPS15(9500)をさまざまな角度から紹介していきたいと思います。
注)XPS15(9500)の後継機XPS15(9510)が発売されました。下の公式サイトのリンクは XPS15(9510) のものに変更してあります。
>>>>>DELL公式サイトでノートPC XPS15を見てみる
DELLのノートPCラインナップにおけるXPS15の位置づけ
DELLについて
DELLは、2020年の世界PC出荷台数において3位の大手PCメーカーです。
中間業者を無くし、ユーザーの希望をもとに部品を構成して販売するBTO(Build to Order)形式の先駆けとなったメーカーです。
CPUはコレ、GPUはこのメーカーのコレがいいな、メモリーは○○Gはほしいな……と自分のほしいパーツを組合わせることができるのがBTOのうれしいところです。
特徴としては……
- BTOで自分の好みの性能のPCを注文できる
- 高品質かつ低価格でコスパに優れる
- 余計なソフトがプリインストールされていない
国内メーカーのPCと違い、余計なソフトがプリインストールされていなかったり、基本的に中間業者を排した直販システムや中国の工場での大量生産などにより、国内メーカーのPCと比べて2~3割安く購入できる場合も多いです。
DELLのPCの特徴を一言でいうと、コスパが良い、ということかな。
DELL社のノートPCの各種シリーズについて
DELLは複数のブランドで多くのモデルのノートPCを発売しています。
シリーズ名 | 用途 | 特徴 | 価格帯(モデル、構成による) |
---|---|---|---|
Inspironシリーズ | 一般用途、普段使いに適した基本シリーズ。 | WordやExcelなどのOfficeソフト、ネット、SNS、動画視聴など。 高グレードのモデルはクリエイター用にも使える | 3万円~16万円ほど。 |
XPSシリーズ | 特にクリエイター用のモデル。(一般用途、普段使い用としても十二分)。 | Inspironシリーズを全般的にグレードップした高性能モデル。特に、動画・映像編集、CG作成etcに強み。 GPU搭載モデルは、GシリーズやAlienwareシリーズほどではないが、ゲームもできる。 | 10万円~40万円ほど。 |
Gシリーズ | 特にゲーム用(初級~中級ゲーマー用) | ゲーム用のグラフィックボード(GPU)を積み、冷却性能も備えた高性能モデル。ゲーム用の性能はAlienware程ではないが価格も抑えられている。 | 11万円~20万円ほど。 |
Alienware | ゲーム用(中級~最上級) | Gシリーズをさらにゲーム用途に高スペック化した専用ブランド。 最上位のGPU、冷却機構を持ち、メモリー容量も最大クラス。 他シリーズとは異なる独自の外観とロゴ。 | 22万円~45万円ほど。 |
DELLのノートPCでは上記のほかに以下のシリーズを販売しています。
- Vostroシリーズ
- Latitudeシリーズ
- Precisionシリーズ
ただ、上記3種のシリーズは法人向けのため、ここでの説明は割愛します。
XPS15(9500)の位置づけは?
XPS15(9500)は上記表の中のXPSシリーズにあたります。
「15」というのはディスプレイのサイズです。ほかにもXPS13、XPS17というモデルもあります。
「XPS15」が製品名で、( )の中の「9500」という4ケタの数字は、詳細型番です。
デルのPCはモデルチェンンジをしても同じ製品名であることが多くあります。
例えば、XPS15は2019年にも2020年にも発売されていますが、外観、性能ともにやや異なります。
( )内の数字で製品を区別する形になります。
DELL ノートPC XPS15|開封・外観
まず、DELL XPS15(9500)を開封していきましょう。
開封
それでは、開封していきましょう!
XPS15(9500)は何の変哲もないダンボール製の箱に収納されています。
ダンボールは高級感も何もないただのダンボール箱ですが、そこから取り出した黒い箱はなかなか高級感のある箱。マグネットで開閉を行います。
フタを開けるとノートPCがすぐ見えます。
ノートPCを取り出したところ。二層になっています。
二層目の紙のフタ(?)を開けたところ。
ACアダプタ、電源ケーブル、変換Adapter( USB-C to USB-A/HDMI)、説明書(クイックスタートガイド、安全および認可機関に関する情報、Regulatory Information Sheet、デル お問い合わせ窓口のご案内)が入っています。
ACアダプタ、電源ケーブル、変換アダプター。
本体を上からみた写真です。アルミ削りだしで高級感があります。コツコツとたたいてみても頑丈なつくりが伝わってきます。
本体を裏側および後ろ側(ヒンジの部分)から見たところ。
廃熱用のスリットを確認できます。
ディスプレイ
上の写真のとおり、ディスプレイの枠の部分(ベゼルといいます)が極めて少なく、限界ぎりぎりまでディスプレイの大きさを広くとっています(DELLではInfinityEdgeディスプレイと呼んでいます)。
このおかげで、ディスプレイの大きさは15.6インチながら、ノートPCの大きさとしては14インチクラスの大きさに収まっています。
ディスプレイ上部には、WEBカメラが設置されています。
従来モデルでは、WEBカメラの場所はディスプレイの下部でしたので、ZOOM会議などでは下から見上げるような形で顔が映し出されました。これは見栄えがよくなかったので、ディスプレイ上部にWEBカメラが設置されてよかったと思っています。
また、このディスプレイはタッチパネルにも対応しています。
スマホ画面を大きくして4Kの画素数にしたようなものです。スマホと同様に指で簡単にタップ、スクロール、拡大縮小などできます。
ディスプレイは約135度まで開きます。
なお、2-in-1ノートPCと違い、ディスプレイをぐるっと一周360°回転させてタブレットPCのように使うといったことはできません。
キーボード
キーボードはほどよい大きさで打ちやすい大きさです。
キーボードの左右にはスピーカーが実装されています。
パームレストは編み目のような模様が入っていて一見ゴツゴツしてそうですが、実際はツルツルです。高級素材であるカーボンファイバー製です。
右下には「intel COREi7 10th GEN」のシールが貼られています。
これは、intel社の第10世代のCOREi7というCPUが搭載されていますよ、という意味です。
キーボードにはバックライトが付いており、操作するとうっすらと光ってくれます(部屋を暗くして撮影しました)。明るいところでは気付かないかもしれませんが、暗所ではうれしい機能です。
インターフェイスについて
<右側面のインターフェイス>
・USB-C 3.1(電力供給およびDisplayPort対応。左側と異なりThunderbolt 3規格ではない。)
・フルサイズSDカード リーダーv 6.0
・3.5 mmヘッドホン/マイクロフォン コンボ ジャック
<左側面のインターフェイス>
・ウェッジシェイプ ロックスロット
・2 x USB-C 3.1(右側のUSB-C 3.1と異なりThunderbolt 3規格のもの。電源供給およびDisplayPortに対応)
左右の側面を見てわかるとおり、高性能ながら非常にうすく(最も厚い箇所で1.4cmほど)スタイリッシュにまとまっています。
XPS15本体にはUSBポートは Type-C形状のものしか搭載されていません。HDMIポートやUSB 2.0 or 3.0のポートを利用したい場合は、下の写真のように付属の変換アダプタを使用することになります。
なお、有線LAN端子は搭載されていません。有線LAN接続するさいにはLANアダプタが別途必要になります。
注)XPS15(9500)の後継機XPS15(9510)が発売されました。下の公式サイトのリンクは XPS15(9510) のものに変更してあります。
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DELL XPS15(9500) | スペック、性能
DELL XPS15(9500)は、ほかのDELLのPCと同様にCPUやメモリー、ストレージなどの各スペックをユーザーが(一定の範囲で)カスタマイズして注文することができます。
まず、私がお借りしたモデル(プラチナプラス)のスペックを記載しておきます。
(モデルは、プレミアム、プラチナ、プラチナプラスに分かれます)
私がお借りしたモデル(XPS15(9500)プラチナプラス)のスペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i7-10875H(8コア/16スレッド、2.3~5.1GHz) |
GPU | Intel UHD Graphics(350MHz~1.20GHz) + GeForce GTX 1650 Ti (4GB) |
メモリー | DDR4-2933 SDRAM 32GB |
ストレージ | 2TB PCIe NVMe SSD |
ディスプレイ | 15.6型UHD WVA液晶(3,840×2,400ドット)タッチパネル |
通信 | IEEE 802.11ax(最大2,400Mbps)、Bluetooth 5.1 |
インターフェイス | USB3.2 Gen2(Thunderbolt 3) × 2 USB3.2 Gen2(DisplayPort対応) × 1 SDカードリーダー 3.5mm ヘッドホン/マイクロフォン コンボジャック ウェッジシェイプ ロックスロット(セキュリティスロット) |
キーボード | バックライト付キーボード |
大きさ | 344.72×230.14×18mm(幅×奥行き×高さ) |
重量 | 約2.05kg |
発売日 | 2020年5月 |
DELLのPCは細かくスペックを選択できます。
XPS15(9500)において選択できる項目を下にあげておきます。
モデルごとに選択できる項目 | |
---|---|
OS | ・Windows 10 Home ・Windows 10 Pro |
CPU | ・第10世代Core i5-10300H(4コア/8スレッド、2.5~4.5GHz) ・第10世代Core i7-10750H(6コア/8スレッド、2.6~5GHz) ・第10世代Core i7-10875H(8コア/16スレッド、2.3~5.1GHz) |
GPU | ・Intel UHD Graphics(350MHz~1.20GHz) ・GeForce GTX 1650 Ti (4GB) |
メモリー | ・DDR4 8GB ・DDR4 16GB ・DDR4 32GB |
ストレージ | ・SSD PCIe NVMe 512GB ・SSD PCIe NVMe1TB ・SSD PCIe NVMe2TB |
ディスプレイ | ・15.6型フルHD WVA液晶(1,920×1,200ドット、sRGBカバー率100%、タッチ非対応、スタイラス非対応) ・15.6型UHD WVA液晶(3,840×2,400ドット、AdobeRGBカバー率100%、低反射、タッチ対応、スタイラス非対応) |
キーボード | ・日本語配列 ・US配列 |
オフィスソフト | ・なし ・Microsoft Office Professional 2019 ・Microsoft Office Personal 2019 ・Microsoft Office Home & Business 2019 |
ディスプレイについて
XPS15(9500)で最も特筆すべき点を一つあげろ、と言われたら、魅力的なディスプレイをあげます。
私がお借りしたXPS15(9500)のディスプレイは3840×2400の4K解像度のものです。4Kの動画も視聴してみましたが、細かな箇所まで鮮明に表示されて、画面に魅入るといった感じでした。
また、ディスプレイはAdobeRGBを100%カバーする広色域を表示できます。
AdobeRGBというのはAdobe社が制定した色域で、印刷・DTP業界で標準として使われているものです。印刷物の制作現場でも使用できるものです。
付属の「Dell Premiere Color」というソフトウェアを使用すると、色域のプロファイルを変更することもできます(上記画像参照)。
写真のRAWデータの現像用途に最も適している言えます。
CPUについて
CPUは人間でいうとよく頭脳に例えられます。PCの基本性能はこのCPUによって決まってきます。
私がお借りしたXPS15(9500)プラチナプラスに搭載のCPUは、Intel社の第10世代Core i7-10875H(8コア/16スレッド)です。
Core |
CoreM |
Pentium |
Celeron |
ATOM |
この表はIntel社のCPUのブランド名です。上に行くほど高性能なCPUになります。
「Core」が最も高性能なブランドなのですが、この中でも第1世代、第2世代……というように世代で分かれます。数字の大きな世代ほど高性能になります。
この記事を書いている2021年6月時点では第11世代が最新になります。
またCorei3、Corei5、Corei7、Corei9と数字が大きいほど高性能になります。
最後に「H」が付くのはハイパフォーマンスモデルでノートPCでのCPUでは最も高性能なカテゴリーの一つです。
「8コア/16スレッド」の「コア」というのはCPUの中核となる部分です。コア数が増えるほど同時並行できる処理作業の数が増えます。
2021年3月末に第11世代のCoreプロセッサが発売され、第10世代は1つ前のCPUになりました。
Intel社の第10世代Core i7-10875H(8コア/16スレッド)というCPUは、最新・最高速とまでは言えないものの、十分にトップクラスの処理能力を持つCPUの1つと言えます。
写真のRAW現像処理や、動画の書き出しなども高速でこなします。
GPUについて
GPUは、画像処理専門のプロセッサです。ゲームなどの高度な3Dグラフィック描写や動画編集などの画像処理で活躍します。
XPS15(9500)はnVidia社のGeForce GTX 1650 Ti (4GB)という外部GPUを搭載することができます。こうしたGPUの非搭載モデルに比べると、GTX1650Tiを搭載することで、遥かに高い画像処理能力を持っています。
RTX3070、RTX3080 |
RTX2070、RTX2080 |
GTX1650、GTX1660 |
基本的に上に行くほど高性能なものになります。
ただし、GTX1650Tiは2021年6月時点では、エントリー向けのGPUとなっています。
重量級のゲームを快適にプレイしたい方(ヘビーゲーマーの方)などは、もっと上のGPU(左表にあるRTX20番台や30番台のものなど)を搭載できるPC(具体的にはGシリーズやAlienwareシリーズ)を選択した方がよいでしょう。
XPS15(9500)を様々なベンチマークソフトで測定してみた
XPS15(9500)のCPU、ストレージ、3D処理性能などを様々なベンチマークテストを使い、測定してみました。
CPUの性能を測定 | CINEBENCH
「CINEBENCH」は、純粋にCPUの性能を測定、数値化できるベンチマークソフトとして、最もよく使用されていているものです。
このCINEBENCHで、XPS15(9500)のCPU:Intel Core i7-10750Hを測定してみました。
Core i7-10750Hは第10世代Intel Coreプロセッサーの中でもハイエンドなCPUです。
最近(2021年3月末)、Intel社では第11世代のIntel Coreプロセッサーが発売され、最高性能とまでは言えなくなりましたが、今でも十分トップクラスの処理能力を持つCPUです。
CINEBENCHのスコアは7500以上あり、映像編集などの負荷の掛かる作業でも十二分な能力を持っています(半分の3000ぐらいのスコアでも十分です)
参考までに Apple M1チップのCPU性能は以下のようです。
cinebench
7508 multi core and 1498 single core#MacbookPro pic.twitter.com/dWaHaQOOqn
引用:Ali King Fans Intl (@mnloona48_) November 16, 2020
モデル | CPU | マルチ | シングル | MP Ratio |
Apple M1 | 8コア | 7,508 | 1,498 | 5.01x |
ストレージの読み書き速度を測定 | CrystalDiskMark
「CrystalDiskMark」は、ストレージ(HDDやSDD)の読み書き速度を測定するツールです。
XPS15(9500)では、ストレージ(ハードドライブ)にPCIe-NVMe接続のSSDを採用しています。HDDやSATA接続のSDDと比べて、OSの起動やアプリの起動、動画の読み込み/書き出しなどがはるかに高速です。
電源をONにすると(ノートを閉じた状態から開くと自動的に電源が入ります)あっという間に、起動しWindowsが使用できる状態になります。
十分に速いSSDですが、PlayStation5の超高速SSDにはさすがには負けてしまいます。
GPU、グラフィック性能を測定 | 3D MARK
「3DMARK」は、PCの3Dグラフィック性能を測定するベンチマークテストの中でも特にポピュラーなもののひとつです。
XPS15(9500)にはGPU:GeForceGTX1650Tiを搭載することができ、高度なグラフィック・映像処理が可能です。
3D MARKのスコアは約3800ですが、この3800という数値がどの程度の位置づけにあたるのか、目安となる表を下にのせておきます。
10000~ | 144Hz対応のディスプレイを用いて滑らかな動きを体験したい場合や大型液晶ディスプレイに繋ぎ4K解像度でゲームを行いたい場合など。最先端の映像美を体験できるが対応のディスプレイ必須。変態向け |
7000 – 10000 | コストの限りできる限り高いフレームレートで滑らかな映像を楽しみたい場合。4Kはゲームによっては厳しい。一般的なFullHD解像度のモニタでは能力を持て余すため、144Hz対応ディスプレイを購入することが望ましい。コアゲーマー向け |
4000 – 7000 | FullHD画質で全てのゲームを快適に遊ぶことができる。またVRも楽しめる。一般的なゲーマー向け |
2000 – 4000 | 重めのゲームでは快適ではないものの、ほぼ全てのゲームをFullHDで遊ぶことができる。ライトゲーマー向け |
700 – 2000 | FullHDは軽いゲームを除き厳しいが、HD画質ならばそれなりに快適にゲームができる。ゲームが気になるが普段ゲームしない人向け |
軽い部類のゲーム(ドラゴンクエスト10 ベンチマークソフト)
「ドラゴンクエスト10オンライン」は比較的、処理負担が軽い部類のゲームです。
標準品質で「すごく快適」、最高品質にしても「とても快適」でした。
これぐらいの軽めのゲームでは、最高品質にしても余裕をもってプレイできますね。
中程度の重さのゲーム(ファイナルファンタジー14 ベンチマークソフト)
重さレベル中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14オンライン」の高品質では「非常に快適」の評価です。
ただ、「ドラゴンクエスト10」と違い、ファンの音がやや気になるようになってきました。
重い部類のゲーム(ファイナルファンタジー15 ベンチマークソフト)
さて、重い部類のゲーム「ファイナルファンタジー15」のベンチマークで測定してみました。
設定を軽量品質(一番軽めの設定)にしても「やや快適」という評価です。
標準品質でも「やや快適」なので、ゲームプレイは十分できるのですが、ファンの音が相当大きくなってきました。
長時間の利用、夏場の暑い環境での利用等ではあまり無理しない方がいいのかもしれません。
注)XPS15(9500)の後継機XPS15(9510)が発売されました。下の公式サイトのリンクは XPS15(9510) のものに変更してあります。
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XPS15(9500)| 用途別の使い勝手は?
一般用途・普段使い
WordやExcelなどのOfficeソフト、Googleのアプリ、ネットサーフィン、SNSなどは十二分に余裕を持ってこなせます。
Chromeのタブを20枚ぐらい開いて調べものをしつつ、WordとExcelで文書や表の下書きをしつつWordPressで記事を書く。執筆中のBGMも鳴らし、気分転換にSNSも投稿する……などということも余裕です。
動画視聴
広色域の美しいディスプレイで動画を視聴できます。音もノートPCとしては最上位のものでしょう。
今回、DELL社からXPS15(9500)を貸していただいた時、同時に動画配信サービス:Huluの無料チケットをいただきました。Huluでは、まだ数は少ないですが、4K動画の配信も行っています。4Kの繊細な動画も問題なく楽しめました。
写真現像、画像編集、動画編集
XPS15(9500)のスペックからして、一番本領を発揮するのが写真現像、画像編集、動画編集といったクリエイティブ分野です。
Core i7-10750HというトップクラスのCPU、AdobeRGBを100%カバーできる広色域ディスプレイ、画像処理専門のプロセッサGTX1650Tiが搭載されているので、特に、写真のRAW現像、画像編集に最適といえます。
動画編集も快適に行えるスペックです。
ただし、4K解像度の動画編集を快適に行いたいという場合は、場合によっては処理能力が不足するかもしれません。
ゲーム用途としてはどうか?
XPS15(9500)はほとんど全ての分野の作業を高水準にこなすノートPCです。通常のOfficeソフトやネットサーフィン、動画視聴などは余裕でこなします。
画像処理専用のGeForce1650TiをGPUを積むことができ、フルHD解像度までであれば、ほとんどのゲームで、中間設定程度ぐらいまでなら、十分楽しめます。(ドラクエやファイナルファンタジーのベンチマークテストを参照)
ただし、DELLはXPS15(9500)をゲーミングパソコンとは称していません。同社にはゲーミングパソコンとしてはGシリーズやAlienwareシリーズという専用ブランドがあります。
重量級のゲームを高設定で快適にプレイしたい場合や、競技用のゲームをガチで練習したいような場合は、下の点がネックになってくるでしょう。
- GPUの性能
- 廃熱処理の性能
- ディスプレイのリフレュシュレート(XPS15(9500)は60Hz)
XPS15(9500)は高性能なノートPCではありますが、ゲームもできるという位置づけであって、ゲームに焦点を合わせて作られたゲーミングPCではありません。よってヘビィーゲーマーの方には①~③をより高めたゲーミングPCをオススメします。
XPS15(9500) | メリット・特徴、デメリット・気になる点
XPS15(9500)のメリットや特徴、デメリットや気になる点をまとめておきます。
デメリット・気になる点
- 名称がわかりにくい
- タッチパッドが広い
- フルHDディスプレイではタッチ操作ができない
- 負荷をかけると熱くなりやすい
- 価格が高い
①名称がわかにくい
「XPS15(9500)」というのは、XPSシリーズの15インチサイズ(正確には15.6インチだが)のディスプレイを搭載したモデルのことです。「XPS15」が製品名で、( )の中の「9500」という4ケタの数字は、詳細型番です。
ただ、XPS15はほぼ毎年のようにモデルチェンジされて、いつのXPS15かわかりずらいことがあります。
ネットで見てみると記事によっては、「NEW XPS」「新XPS」とか、あるいは発売年度を付けて「XPS(2020)」などと表記がまちまちです。
これは、DELL社の問題ではないのですが、「NEW」とか「新」とか付けてもいつに対しての「NEW」や「新」かわかりにくいですし、ましてや( )に記載する詳細型番を年号にするとか、混乱する人もでてくるのでは……と思いました。
②タッチパッドが広い
従来のモデルよりもタッチパッドの面積が広くなっています。
タイピングの仕方にもよりますが、人によっては、タイピング時に手の平や指がタッチパッドに当たってしまうという人もいるのではないかと思いました。
③フルHDディスプレイではタッチ操作ができない
XPS15(9500)では、ディスプレイに、フルHDディスプレイか4Kディスプレイを選ぶことができます。
4Kディスプレイの方のみタッチパネルに対応しています。スマホ感覚で、タップ、スクロール、拡大などができて便利です。
できれば、フルHDディスプレイの方もタッチ操作に対応してほしかったところです。
④負荷をかけると熱くなりやすい
これだけの性能をうすくコンパクトなボディに詰め込んでいるのでやむをえないと思いますが、ベンチマークテストで高負荷をかけると目に見えてファンの音が目立ち、本体も熱くなります。
⑤価格が高い
XPS15(9500)は安いモデルでも約25万円ぐらい、高いモデルになると30万円を優に超えます。
値段に見合った性能とデザイン・筐体ではありますが、購入するにはなかなか勇気のいる価格かな、と思います。
それゆえ、PCの購入を考えている人の、使用目的によっては別項目でも説明しますが、InspironシリーズやAlienwareシリーズをオススメします。
メリット・特徴
XPS15(9500)のメリットや特徴をまとめておきます。
- これ1台あれば、ほとんどの分野で高い性能を発揮。
- 高級感がありスタイリッシュな外観。(・アルミ削りだしボディにカーボンファイバー製のパームレスト。・非常にスリムでコンパクトな15インチノート)
- 魅力的なディスプレイ。(・ぎりぎりまでベゼルを狭くして画面の大きさを最大限に確保。・16:10のパネルで、縦に広く表示可能。・AdobeRGBを100%カバーでき、広い色域を表示可能。・4Kの高繊細パネルも選択可能。)
- 第10世代インテルCoreプロセッサを搭載。(トップクラスの処理能力を持つCPU)
- NVIDIA GeForce GTX1650 Tiグラフィックス搭載モデルを選択可能。
- 余裕十分な大容量のメモリー。(・メインメモリーで最大32G、ストレージで最大2TのSSDを選択可能)
注)XPS15(9500)の後継機XPS15(9510)が発売されました。下の公式サイトのリンクは XPS15(9510) のものに変更してあります。
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DELL XPS15(9500)をおすすめする人、しない人
あまりおすすめしない人
- オフィスソフトやネット閲覧、メールぐらいしかしない。スペックには余裕があった方がいいが、なるべく安い機種がいい……というような人
- 4Kでの動画編集を行いたい……という人
- 重量級のAAAクラスのゲームをできるだけ高い設定で楽しみたい。eSportsなどで長時間にわたってゲームの練習を行いたい……という人
①オフィスソフトやネット閲覧、メールぐらいしかしない。スペックには余裕があった方がいいが、なるべく安い機種がいい……というような人
一般用途ならInspironの7~8万ぐらいのモデルでも十二分に余裕を持って使用できます。
たとえばWEB閲覧でタブを10枚ぐらい開いて、YouTubeの音楽を再生させつつ、ワードやエクセルで作業といったことも、先述のInspironでも余裕です。
XPS15だと宝の持ち腐れ的になるかもしれません。
②4Kでの動画編集を行いたい……という人
XPS15(9500)はGeForceGTX1650Tiを搭載することができ、普段使いからすれば十分高性能な画像処理能力を持っています。
ただ、4Kで本格的に動画編集するとなると、RTXの20番台、30番台のGPUを搭載したPCの方がより快適です。
③重量級のAAAクラスのゲームをできるだけ高い設定で楽しみたい。eSportsなどで長時間にわたってゲームの練習をガチで行いたい……という人
XPS15(9500)は全般的に高性能なノートPCで、軽量級~中ぐらいの重さのゲームまでは十分にこなせます。
ただ、重量級のゲームを高設定でハードにプレイするのが目的であれば、GPU性能、廃熱処理性能、ディスプレイのリフレッシュレートなどの観点から、よりゲーミング目的に特化して設計されたGシリーズ、できればAlienwareシリーズの方がオススメです。(もっというとノートPCよりもデスクトップ型PCの方がより適しています。)
特におすすめしたい人
- 1台でなんでもやりたいという人(あらゆる用途で、高い水準の性能を要求する人)
- 高級感のある外観を求める人
- フルHDでの動画編集、4Kでの写真画像編集、RAW編集、イラスト作成といったクリエイティブ用途で使いたい人
①1台でなんでもやりたいという人(あらゆる用途で、高い水準の性能を要求する人)
CPU、GPU、ストレージ、ディスプレイと全方向にわたって高水準でまとめられているので、普段使い、ゲーム、画像編集、動画編集などほとんどのことができます。
②高級感のある外観を求める人
安価なノートPCだと、筐体がプラスチック製ですが、XPSシリーズはアルミ削りだしの天板と底板、カーボンファイバー製のパームレストと高級素材を惜しげ無く使っています。
強度も頑丈でしっかりとした造りを感じさせます。
③写真のRAW現像、画像編集、イラスト作成、動画編集といったクリエイティブ用途で使いたい人
XPS15(9500)が一番本領を発揮するのがこのクリエイティブな分野だと思います。
トップクラスの処理能力を持つCPU、AdobeRGBを100%カバーできる広色域液晶、細部まで映し出せる4Kディスプレイにより、写真のRAW現像、画像編集、イラスト作成などに最適です。
さらに、画像処理専用のプロセッサ:GeForce1650Ti積むことができる、動画編集も快適にできます。
XPS15(9500)| 口コミ、評判
ネット上での評判、口コミを集めてみました。
否定的な評判、口コミ
・高性能ゆえに電力の消費が激しいので、バッテリーは省エネモードで頑張っても9時間程度しか持たない(十分です)
引用:Amazon
・キーボードの配置が本当に悪い。本当に残念
・上下キーが小さすぎて左右キーが大きすぎ。ThinkPad みたいにずらしてでも均等にしてくれー
肯定的な評判、口コミ
以下 XPS 15 のいいところ
引用:Amazon
・薄くてカッコいい!
・15 インチだけど縁が狭いため、ThinkPad の 14 インチモデルと大して変わらない
・スピーカーの音が非常に良い。ノートパソコンでここまでいい音が出ることに驚いた
・CPUがモバイル向けのUシリーズではなくハイエンドのHシリーズが載ってる
・グラボが載ってる。普通に3Dゲームできた
DAZNも負荷の高いオンラインゲームも高画質で楽しめるよ。トラックパッドの扱いに慣れれば、ウェブ編集やデータ入力も快適だよ。これならMacBookのライバルになるね。
引用:Twitter( ApplePie@apm57652565 )
さよならデスクトップPC!DELL XPS15 (9570)はゲームもできるハイスペック
引用:Twitter(家電のいろは@kaden_iroha)
まとめ|DELL XPS15(9500)はオールラウンドに高性能、特に持ち運びできるクリエイター向けノートPCとして最適
DELL のノートPC XPS15(9500)について紹介してきました。
XPS15(9500)の特徴について、もう一度みておきましょう。
- これ1台あれば、ほとんどの分野で高い性能を発揮。
- 高級感がありスタイリッシュな外観。(・アルミ削りだしボディにカーボンファイバー製のパームレスト。・非常にスリムでコンパクトな15インチノート)
- 魅力的なディスプレイ。(・ぎりぎりまでベゼルを狭くして画面の大きさを最大限に確保。・16:10のパネルで、縦に広く表示可能。・AdobeRGBを100%カバーでき、広い色域を表示可能。・4Kの高繊細パネルも選択可能。)
- 第10世代インテルCoreプロセッサを搭載。(トップクラスの処理能力を持つCPU)
- NVIDIA GeForce GTX1650 Tiグラフィックス搭載モデルを選択可能。
- 余裕十分な大容量のメモリー。(・メインメモリーで最大32G、ストレージで最大2TのSSDを選択可能)
XPS15(9500)はオールラウンドに高性能なノートPCです。
私がお借りしたXPS15(9500)プラチナプラスは……トップクラスに速いCPU、4Kで狭額縁かつ広色域のディスプレイ、32Gのメインメモリー、2Tの大容量のSSD、GPUまで搭載、とほとんど隙のない高スペックぶりです。
私がお借りしたXPS15(9500)プラチナプラスは、「無人島に行くのに持って行くノートPCを1台選べ」と言われたら、選びたくなるなるような1台ですね。
レビューした本機はDELL社からの貸与品なのですが、返却するのが名残りおしくなってきました(笑)。
本記事が、あなたに合ったPCを選ぶためにお役に立てれば幸いです。
今回は以上です。
注)XPS15(9500)の後継機XPS15(9510)が発売されました。下の公式サイトのリンクは XPS15(9510) のものに変更してあります。
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