こんにちは、ガジエットetcのレビューをやっているジオ(@Theowork1)です。
24インチぐらいで、PS5にも対応するコスパのよいモニターを探していて「DELL S2421HGF」を購入しました。
DELL S2421HGF は、次のような特徴を持っています↓
- リフレッシュレート144Hz、応答速度1ms。
- PS5で120fps表示対応
- G-SYNCに対応
- ドット抜けが1つでもあれば保証対象
①~④の特徴があって、大手DELLのモニターなのに2万円前後で買えるのか!
DELL S2421HGF はPS5が発売されて以降、人気も高まり、Amazonで人気No.1になっていることも多いです。
本記事では、この DELL S2421HGF を開封~様々な視点でレビューしていきます!!
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DELL 24インチモニター S2421HGF|開封
それでは開封していきましょう!
下が到着したときの製品箱です。ゲーミングっぽいデザインですね。
製品箱の裏側および横側です。
製品箱を開けたところです。箱の中は二層になっています。
上の層に入っていたものを取り出しました。次のものが入っていました。
- 簡易組み立てマニュアル
- セーフティガイド
- HDMIケーブル
- 電源ケーブル
- 台座
二層目の写真です。二層目には次のものが入っています。
- アーム
- モニター本体(画面部分)
アームと台座をネジで取り付けます。そして……
モニター本体(画面部分)は、製品箱を開けると、裏面が上、画面が下になるような形で入っています。
アームの上部を画面裏の四角いくぼみに取り付けます。今回は付属のアームを取り付けていますが、モニターアームを取り付けることもできます。
画面部分を箱から取り出さない状態で組み立てを完了させることができます。画面を傷付けないよう配慮されています。
製品箱から取り出して、覆っている白いシートを取り外したところです。
DELL 24インチモニター S2421HGF|スペック、外観
製品箱から取り出し、組み立て終わったところで、本モニターのスペックと外観を見ていきましょう。
スペック
メーカー | DELL |
型番 | S2421HGF |
画面サイズ | 23.8インチ |
製品サイズ 重量 | 製品サイズ :18.94 x 53.78 x 45.16 cm、 重量 3.4kg |
画面解像度 | FHD(1920×1080) |
パネルタイプ | TNパネル |
リフレッシュレート | 144Hz |
応答速度 | 1ms |
スタンド機能 | 高さ調整:○ (100mm) 前後方向への画面角度調整(チルト機能):○ (ー5~21度) 左右方向への画面角度調整(スイベル機能):× 画面の回転(ピボット機能):× |
VESA対応 | 100mm×100mmの大きさに対応 |
入力端子 | HDMI 1.4 ×2 DisplayPort 1.2 ×1 イヤホンジャック ×1 |
フリッカーフリー機能 | ○ |
ブルーライト軽減機能 | ○ |
可変リフレッシュレート同期機能 | AMD FreeSync Premium nVidia G-SYNC |
外観
外観を見ていきましょう。
まずは、正面から見たところです。DELLのモニターはベゼル(枠)が薄くスタイリッシュなデザインです。
正面と背面(やや上方から見たところ)の画像を並べてみました。
台座の部分です。nVidia G-SYNC対応であることを表すシールが貼られています。 (AMD FreeSync Premium対応でもあるのですが、AMDのシールはないですね…)。
本体背面の左側には、ジョイスティクボタンとショートカットボタンが並んでいます。
この背面のボタンで各種設定を行います。
本モニターS2421HGFは、下の画像のように、上下約10cmの範囲(約35cm~45cmの範囲)で高さ調整可能です。
まずはモニターを一番高くした状態です。
次にモニターを一番低くした状態です。
背面には入力端子が備え付けられています。
入力端子は、左から……
- HDMI 1.4×2
- Display Port 1.2
- イヤホンジャック
DELL 24インチモニター S2421HGF|メリット・デメリット
S2421HGF のメリット(特徴、ポイント)、デメリット(気になる点、注意点など)をまとめておきます。
気になる点、デメリット
- 映像の美しさを重視するモニターではない
- スピーカーは搭載しておらず
- 黒挿入機能はない
- 画面部分を縦向きにしたり、左右方向に動かすことはできない
- このS2421HGFの機能をフルに発揮するには別売りでDPケーブルが必要
- ① 映像の美しさを重視するモニターではない
S2421HGFは、リフレッシュレートや応答速度を重視するタイプのモニターです。特に素早い反応を要求されるゲーム(FPS・TPSタイプのゲーム)に向いているといえるでしょう。
本モニターはTNパネル採用のフルHDモニターですが、 映像の美しさ重視ならIPSパネルを採用のモニターや4K解像度のモニターを選ぶのがよいでしょう。(ただし値段は高くなりますが…)
TNパネルの特性から、IPSパネル採用のモニターと比べると、どうしても色の鮮やかさや斜めから見たときの色合い、見易さは劣ります。(ただIPSパネルは、TN、VA、IPSの3つの液晶の方式でもっともコストがかかる方式ですが…)
・リフレッシュレート
Hz(ヘルツ)という単位で表される画面を書き換える速度のこと。
60Hzなら1秒間に60コマの画像を表示できます
144Hzなら1秒間に144コマの画像を表示できます……という意味。
当然、数字が多いほどなめらかでぬるぬるな映像を視ることができますし、いちはやく映像が更新されるのでゲームにおいては有利になります。
・応答速度
1msや5msといった単位で表される、モニターの色が別の色に変わるまでの時間のことです。
1ms=0.001秒です。 応答速度が速ければ速いほど、ブレのない(残像感のない)はっきりとした映像を表示することが可能です。
- ② スピーカーは非搭載
音を聞きたい場合は、ヘッドフォンやスピーカが別途必要になります。
- ③ 黒挿入機能はない
黒挿入とは、フレームとフレームの間に黒色フレームを挟むことで残像を見えにくくする技術です。FPS・TPSゲームには必須の機能に挙げられるほどですが、S2421HGFにはありません。
ただ、この機能は搭載されているモニターは限られているし、S2421HGFのコスパを考えるとなくても仕方がないというところかもしれません。
- ④ 画面部分を縦向きにしたり、左右に回すことはできない
画面部分を上下に高さ調整する、あるいは前後へ角度調整する(チルト機能)ことはできます。
ただし、ピボット機能(画面を回転させ縦向きにする機能)やスイベル機能(画面を左右方向に回す機能)はありません。
ピボット機能やスイベル機能が欲しい場合には、別途モニターアームを購入して背部のVESAマウント部に取り付ける必要があります。
- ⑤ モニターの性能をフルに発揮させたい場合は別売りで「DisplayPortケーブル(DPケーブル)」が必要
付属のHDMIケーブルで最速設定(応答速度1ms)にすると映像がややにじみます。
最速設定(応答速度1ms)に設定したいときは別売りのDisplayPortケーブル(DPケーブル)が必要になります。
また、nVidia社のG-SYNCやAMD社のFreeSync Premium(両方ともより滑らかにズレのない映像を映し出す機能)を利用する場合にもDPケーブルが必要です。
応答速度1ms もG-SYNC対応もS2421HGFの“売り”の1つなのだから、DPケーブルも付属してほしかったな、と思います。(これもコストの問題なのかもしれませんが)
下の写真は別途購入したDPケーブル。
気になる点は上にあげたようにいくつかありますが、どれもコスト的な要因なのかもしれないですね。
リフレッシュレート144Hz、応答速度1ms、ドット抜け保証ありetcでこの値段ということを考えると、「やむなし」と言えるのかもしれませんね。
メリット、特徴
- リフレッシュレート144Hz、応答速度1ms。
- PS5で120fps表示対応
- G-SYNCに対応
- ドット抜けが1つでもあれば保証対象
- ①~④を満たし、かつ大手DELLのモニターなのに2万円前後で購入可という高コスパ
- ベゼルレスでクールなデザイン
- TNパネルとしては比較的綺麗な色合い
- ① リフレッシュレート144Hz 応答速度1ms。
おそらく、この①がS2421HGFの一番のポイントではないか、と思っています。
- ② PS5で120Hz出力対応
PlayStation 5(PS5)やXbox Series X|Sといった新世代のゲーム機の一つの特徴として最大120fpsの映像を表示可能になったということが挙げられます。
従来のゲーム機のPS4やXbox1では最大でも60fpsまででした。つまり、1秒間に最大表示できる映像は60コマまででした。
それがPS5では、最大で1秒間に120コマまで表示できることになったのです。その分、ヌルヌルで非常に滑らかな映像表示が可能になります。
PS5で120fps表示できる条件としては次の2点です。
- プレイするゲームソフトが120fpsに対応している
- モニターのリフレッシュレートが120Hz以上
S2421HGFは、PCはもちろん、PS5でも最大120Hzのスムースで滑らかな映像でプレイが楽しめます。
(PS5発売当初は、「リフレッシュレート120Hz以上のモニターでも、PS5では120fps表示できないモニターもある」ということでちょっとした騒ぎになりましたが(このS2421HGFは最初から120fps表示可能と確認されていました)、今現在ではPS5のソフトウェアのアップデートで120Hz以上のモニターであれば、120fps表示できるようになりました。)
- ③ G-SYNCに対応
S2421HGFは、nVIDIA社のG-SYNCやAMD社のFree Sync Premiumといった機能に対応しています。
G-SYNCもFree Sync Premiumもより滑らかでズレのない映像を表示する機能ですが、これらの機能を搭載しようとすると、コストがその分上乗せされることになります。
特にG-SYNCの機能に対応させようとすると、モニター側に専用のチップが必要でライセンス料も合わせると数万円はかかるそうです。
G-SYNCは性能はいいのですが高いという印象を持っています。
なので、「えっ、このS2421HGFって2万円前後の価格でG-SYNCに対応しているの?」と思ってしまうほどなのです。
- ④ ドット抜け1つでもあれば保証対象
S2421HGFの嬉しいポイントに、無輝点保証(ドット抜け保証)が付いていることが挙げられます。
ドット抜けとは……モニター画面のドットのどこかが光らない、もしくは正しく光らない状態のことです。
ただ、ドット抜けがあったとしても「それは液晶パネルの仕様です」ということ初期不良や故障等の扱いにならずで保証対象外になっているメーカーが多いのです。
例えば、下のようなものです……
液晶ディスプレイは非常に高精度な技術で作られていますが、画面の一部にドット抜け(ごくわずかな黒い点や、常時点灯する赤、青、緑の点)が見えることがあります。また、見る角度によっては色むらや明るさのむらが見えることがあります。これらは、液晶ディスプレイの特性によるものであり、故障ではありません。交換・返品はお受けいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
抜粋:NEC公式サイト
そのため販売店によっては、モニター本体の価格とは別に数千円の加入料で「ドット抜け保証」を提供しているところもあるぐらいです。
そのドット抜け保証が、メーカー出荷の最初の段階から付いているというもので、これはなかなか嬉しいことです。
- ⑤ ①~④を満たし、かつ大手DELLのモニターなのに2万円前後で購入可という高コスパ
DELL S2421HGFの価格は2万円前後です。
①~④の特徴のどれか1つか2つを満たしていて同じぐらいの価格のモニターならほかにもありますが、①~④の全てを満たして、さらに信頼できる大手メーカーの製品で2万円前後というのはなかなか見当たらないのではないでしょうか。
Amazonのディスプレイの売れ筋ランキングで1位を獲得していることが多いのもうなずけます。
- ⑥ ベゼルレスでクールなデザイン
ここ最近のDELLのモニターの特徴であるベゼルレスデザイン(モニターの枠が極限まで薄い)が採用されています。
液晶表示部分が限界ぎりぎりまで設けられており、スタイリッシュでクールなデザインです。
下の写真で比べていただけたらと思います。
- ⑦ TNパネルとしては綺麗な色合い
S2421HGFはTN方式の液晶パネルを採用しています。
TNパネルは特徴として、他のパネル(IPS方式やVA方式)と比べると色再現性が低くなるのですが、本機ではTNパネルとしては頑張っている方ではないかなと感じました。
<参考 液晶パネルTN、VA、IPS方式の比較 >
液晶パネルの方式 | 特徴 | 欠点 | 得意な分野 |
TN方式 | ・応答速度に優れる ・安いコストで作れる | ・視野角が狭い ・色再現性は低い ・クリエイティブな作業にはあまり向かない | 特に、速い動きや反応を要求されるゲーム(FPS、TPS)に向く |
VA方式 | ・コントラスト比が高い ・黒色が美しい ・コストは、TNよりは高く、IPSよりは低い | ・応答速度が遅い ・色再現性は高くない(ただし明暗差は出しやすい) ・視野角はIPSより狭い | ・映像鑑賞 ・画像・動画編集、イラスト作成などのクリエイティブな作業 |
IPS方式 | ・TN、VAよりも新しいパネル方式 ・色再現性が高い ・視野角が広い | ・コストが高い ・応答速度はあまり高くない(最近では速いものも増えてきている) | ・映像鑑賞 ・画像・動画編集、イラスト作成などのクリエイティブな作業 |
<参考 有機EL方式とは? >
有機EL(OLED)方式は、上記表の3つの方式をあらゆる面で超える性能を持ちます。高性能なTVや、最近では任天堂SWITCHの新機種の画面にも採用された方式です。
非常に高性能なのですが、「焼き付きリスク」という弱点を持っているため、PC用モニターではあまり普及していません。
DELL S2421HGF | ネット上の口コミ、評判
ネット上で集めた否定的な口コミ、評判および肯定的な口コミ、評判を載せておきます。
否定的な口コミ、評判
視野角がいまいち
主な使用用途はゲームやネットサーフィンです 自分で設定をいじらないとかなり色が白っぽくて色味が薄いです。自分の好みに設定すれば多少はマシになりました。視野角については左右はそこまで気にならないのですが上下の視野角が狭い気がします。モニターアームで上下に動かせるのですがちょっと自分の目線が下がると暗くなったりします。120fpsでるモニターにしては安いので視野角や色味をあまり気にしないならば手ごろなので良いモニターだと思います。
引用:Amazon
スピーカーがついてないから買う人は気をつけてください
引用:Amazon
1msにするとぎらつき醜い
ゲーム用に購入。反応速度を最速の1msにするとぎらつきが酷く、とても実用に耐えられない。
TN液晶は初めてなので、視野角の狭さや白ちゃけた感じがするのはしょうがないのかな?
引用:Amazon
<↑上記口コミについての補足説明 >
S2421HGFは付属のHDMIケーブルで最速設定(応答速度1ms)にすると映像がややにじみます。
最速設定(応答速度1ms)に設定したいときは別売りのDisplayPortケーブル(DPケーブル)が必要になります。
ただ、このことは説明書には書いていないんですね。
応答速度1ms もS2421HGFの“売り”の1つなのだから、DPケーブルも付属してほしかったな、と思います。
肯定的な口コミ、評判
PS5のモニター用で買いました。60hzでしか使用できませんでしたが、PS5本体のパフォーマンス優先にすると120hzで使用できました。
(フォートナイトで確認)
引用:Amazon
趣味ゲーマーにおすすめ
評価はオール5。めちゃくちゃカッコいい。友人にもおすすめできるレベル。ゲーマーガチ勢でなければ十分満足できるモニター。
(中略)おそらく2万円という価格帯で144hzを実現するモニターとしては最高クラスの製品ではないでしょうか。
引用:Amazon
コスパ抜群
セールで2万円で購入。結論、買って良かったです。
PCからDisplayPortで接続し、144fpsでApexをプレイしましたが、60fpsとは比べ物にならないくらい快適になりました。
背面ボタンの操作性も他社のものと比べて良いです。
VESAマウントの取り付けも非常に簡単に済みました。ベゼルが細いのもポイント高い。
引用:Amazon
DELL S2421HGF | おすすめする人、しない人
DELL S2421HGFを「おすすめしない人」、「おすすめする人」についてまとめてみました。
おすすめしない人
- 映像の美しさを重視する人
- 正面からでなく、やや斜め側からモニターを見る使い方をする人(サブモニターなど)
おすすめする人
- 24型でゲームもデスクワークもこなせるコスパのよいモニターを探している人
- PS5で120fps出せるモニターを探している人
- モニターのリフレッシュレートや応答速度を重視する人
- ドット抜けが心配な人
まとめ| DELL 24インチモニター S2421HGF
DELL 24インチモニター S2421HGFについて見てきました。
もう一度かんたんにS2421HGFの特徴についてまとめておきます。↓
- リフレッシュレート144Hz、応答速度1ms。
- PS5で120fps表示対応
- G-SYNCに対応
- ドット抜けが1つでもあれば保証対象
- ①~④を満たし、かつ大手DELLのモニターなのに2万円前後で購入可という高コスパ
- ベゼルレスでクールなデザイン
- TNパネルとしては比較的綺麗な色合い
Amazonで人気No.1というのもわかりますね
この記事が少しでもモニター選びの参考になれば幸いです。
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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