この度、DELL社より、ゲーミングノートPC「ALIENWARE m17」をお借りする機会がありました!
じっくりと使用させていただいたうえでこのレビュー記事を作成しました!
ALIENWARE m17 は、17インチのノート型筐体に、ゲームに必要なハイスペック(CPUやGPU、ディスプレイ、排熱機構など)をギュっと詰め込み、SF近未来感あふれるデザインで包んだDELL社のゲーミングノートパソコンです。
ALIENWARE m17 は、CPUやGPU、メモリー、ハードドライブなどを選択することができます。
この度DELL社よりお借りしたのは第三世代のALIENWARE m17R3で、構成は……
(CPU:Intel Corei7-1075H 、 RAM:32GB、 GPU:NVIDIA GeForce RTX2800 SUPER、 ハードドライブ:256GB SSD、 ディスプレイ:1920×1080・144Hz 色はシルバーホワイト)
……となります。
それでは、 ALIENWARE m17R3 をさまざまな角度から紹介していきたいと思います。
注)現在(2021年11月時点)では、本記事でレビューしているALIENWARE m17R3は公式オンラインストアでの販売は終了しております。代わりに後継機といえる ALIENWARE x17が発売されています。
DELLのノートPCラインナップにおけるALIENWARE m17の位置づけ
ALIENWARE m17 を販売しているDELL社(以下DELLと記載)の特徴と、そのDELLが数多く発売しているノートPCの中での ALIENWARE m17 の位置づけについて簡単に説明しておきます。
メーカーの説明なんていらないから、 ALIENWARE m17 自体の説明にはやく入ってくれ……という方はこの章は飛ばしてください。
DELLについて
DELLは、2020年の世界PC出荷台数において3位の大手PCメーカーです。
中間業者を無くし、ユーザーの希望をもとに部品を構成して販売するBTO(Build to Order)形式の先駆けとなったメーカーです。
CPUはコレ、GPUはこのメーカーのコレがいいな、メモリーは○○Gはほしいな……と自分のほしいパーツを組合わせることができるのがBTOのうれしいところです。
特徴としては次のような点があげられます。↓
- BTOで自分の好みの性能のPCを注文できる
- 高品質かつ低価格でコスパに優れる
- 余計なソフトがプリインストールされていない
国内メーカーのPCと違い、余計なソフトがプリインストールされていなかったり、基本的に中間業者を排した直販システムや中国の工場での大量生産などにより、国内メーカーのPCと比べて2~3割安く購入できる場合も多いです。
DELLのPCはコスパが良い、というのが一番の特徴かな
DELLのノートPCの各種シリーズについて
DELLは複数のシリーズ名で多くのモデルのノートPCを発売しています。
シリーズ名 | 用途 | 特徴 | 価格帯(モデル、構成による) |
---|---|---|---|
Inspironシリーズ | 一般用途、普段使いに適した基本シリーズ。 | WordやExcelなどのOfficeソフト、ネット、SNS、動画視聴など。 高グレードのモデルはクリエイター用にも使える | 5万円~23万円ほど。 |
XPSシリーズ | 一般用途、普段使い用の高級シリーズ。特にクリエイター用のモデル。 | Inspironシリーズを全般的にグレードップした高性能モデル。特に、動画・映像編集、CG作成etcに強み。 GPU搭載モデルは、GシリーズやAlienwareシリーズほどではないが、ゲームもできる。 | 13万円~45万円ほど。 |
Gシリーズ | 特にゲーム用(初級~中級ゲーマー用) | ゲーム用のグラフィックボード(GPU)を積み、冷却性能も備えた高性能モデル。ゲーム用の性能はAlienware程ではないが価格も抑えられている。 | 11万円~24万円ほど。 |
Alienware | ゲーム用(中級~最上級) | Gシリーズをさらにゲーム用途に高スペック化した専用ブランド。 最上位のGPU、冷却機構を持ち、メモリー容量も最大クラス。他シリーズとは異なる独自の外観とロゴ。 | 22万円~50万円ほど。 |
DELLのノートPCでは上記のほかに以下のシリーズを販売しています。
- Vostroシリーズ
- Latitudeシリーズ
- Precisionシリーズ
ただ、上記3種のシリーズは法人向けのため、ここでの説明は割愛します。
ALIENWARE m17の位置づけは?
ALIENWARE m17 R3は上記表の中のALIENWAREシリーズにあたります。
ALIENWARE m17 R3の「17」というのはディスプレイのサイズです(17インチ)。
「m17」が製品名で、「R3」は、世代を表します。「R1」「R2」「R3」「R4」と数字が上がるほど新しいモデルになります。
例えば、ALIENWARE m17は2020年にも2021年にも発売されていますが、外観、性能ともにやや異なります。m17に「R○」で製品を区別します。
(ALIENWARE m17 R3は2020年モデル、ALIENWARE m17 R4は2021年モデルです)
ちなみに「m17」の「m」のほかにも「x」、「AREA51-m」と続くモデルもあるので、簡単に説明しておきます。
ALIENWAREシリーズの各モデル「m」「x」「Area51-m」の説明(2021年10月時点)
最新モデル (2021年10月時点) | 概要 | |
m | ALIENWARE m15 R6 ALIENWARE m17 R4 | 2019年以降のALIENWAREの主流とも言えるモデル。 |
X | ALIENWARE x15 ALIENWARE x17 | 「x」は2021年6月に発売された新しいモデル。2021年に発売されたモデル同士を比べると総じて「m」よりも高性能で筐体は薄い。今後「m」シリーズに代わる位置づけになるのか、並行販売されるのか等は現時点では不明。 |
Area51-m | ALIENWARE Area51-m R2 | ALIENWAREのノートPCのハイエンドに位置づけられたモデル。正確には発売当時はハイエンドモデルだった(過去形)。Area51-mは2020年年6月に発売されたArea51-m R2が最新モデルでその後、後継機等は発売されていない。 そのためALIENWARE m17 R4やALIENWARE x17の方がCPU、GPUともに上回る性能となっている。 |
DELLゲーミングノートPC ALIENWARE m17 開封・外観
ALIENWARE m17 を開封して、外観の各部を視ていきましょう。
開封
ダンボール箱を開けると、白いエイリアンヘッドのマークの付いた高級そうな製品箱が入っています。
製品箱です。 けっこう重いですね。
製品箱の横側です。
白い製品箱を開けてみました。
PC本体の下には説明書などが収まっていました。
右側の黒い箱の中はACアダプターや電源ケーブルなどです。
箱の中から機器類と書類を全て取り出しました。
左側はALIENWARE m17R3本体です。
右側は、ACアダプター、電源ケーブル、二穴-三穴変換プラグになります。
黒い紙のケース(?)の中には、「デルお問い合わせ窓口の案内」、「Safety and Regulatory Infomation」、「クイックスタートガイド」が入っていました。(上段)
下段の1枚は、ALIENWAREの歴史が書かれた黒いカードです。
PC本体を表から見たところです。天板中央にエイリアンヘッドが確認できます。
天板の右下には大きく「17」というロゴが見えますね。
17インチだけあって大きく、40cm×29.4cm程の寸法です。
裏面から見たところです。
通気口は六角形の独特のデザインをしています。
ディスプレイ、天板
ディスプレイの外観は下の画像のような感じです。
近時のXPSシリーズのような枠縁(ベゼル)ギリギリまで画面の大きさを広くとったInfinityEdgeディスプレイではありません。
横は5mmぐらい、上部で10mmぐらいのベゼルがあります。
なお、ALIENWARE m17R3のカラーは……
- シルバーホワイト
- ダークグレー
……の2色から選ぶことができます。
この記事の写真に写っているモデルのカラーはシルバーホワイトになります。
ディスプレイは最大、下の画像の角度まで開きます。
天板は下のようにエイリアンヘッドのマークが光ります。
キーボード
キーボードは下の画像のようになっています。キーボード上部の通気口が独特のデザインでかっこいいですね。
またキーボード右上にはエイリアンヘッドの電源ボタンがあります。
キーは十分な大きさがあり使いやすいです。
キーボード右上の電源ボタン。エイリアンヘッドのマークが光っています。ALIENWARE COMMAND CENTERで光の色を指定することもできます。
タッチパッドです。
十分な大きさであり使いやすいですが、WASDのキーを使う時に左手の平がパッドの左側に触れてしまうかもしれません。
インターフェイスについて
背面を見てみましょう。
ACアダプターを指す電源コネクタは背面にあります。また背面の細長い枠は光らせることができます。画像では青色ですが、付属のソフトウェア「ALIENWARE COMMAND CENTER」で色は自由に設定できます。
背面のインターフェイスを拡大してみました。左から次のポート類が実装されています。左から……
- HDMI 2.0b x1
- Mini-DisplayPort 1.4 x1
- Thunderbolt 3 x1
- Alienware Graphics Amplifierポート x1
- 電源コネクタ x1
……になります。
右側面です。次のインターフェイスがあります。
- MicroSDカード x1
- USB 3.1 Type-A x2
左側面です。次のインターフェイスがあります。
- Nobleロックポート x1
- LANポート x1
- PowerShareテクノロジー対応 USB 3.1 Type-A x1
- 3.5mm オーディオジャック(インラインマイク対応) x1
ライティング
ALIENWARE m17R3では、下の4箇所にLEDライティングが装備されています。
- キーボード
- キーボードの右上の電源ボタン
- 天板中央のエイリアンのマーク
- 背面の細長く角が丸い枠
キーボードにはバックライトが付いており、操作するとうっすらと光ってくれます(部屋を暗くして撮影しました)。明るいところでは気付かないかもしれませんが、暗所ではうれしい機能です。
初期設定では水色に光りますが、付属の「ALIENWARE COMMAND CENTER」というソフトを使うと好みの色に光らせることができます。
独特の筐体のデザインとライティングが相まってSF的なデザインに感じます。
注)現在(2021年11月時点)では、本記事でレビューしているALIENWARE m17R3は公式オンラインストアでの販売は終了しております。代わりに後継機といえる ALIENWARE x17が発売されています。
DELL ALIENWARE m17 スペック、性能
ALIENWARE m17は、ほかのDELLのPCと同様にCPUやメモリー、ストレージなどの各スペックをユーザーが(一定の範囲で)選択して注文することができます。
まず、私がお借りしたモデル( ALIENWARE m17 R3)のスペックを記載しておきます。↓
私がお借りしたモデルのスペック | |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | Core i7-10750H(6コア/12スレッド、5.1GHz) |
グラフィック | NVIDIA GeForce RTX 2070 Super 8GB |
メモリー | DDR4 32GB |
ストレージ | 256GB PCIe M.2 SSD |
ディスプレイ | 17.3型FHD (1,920×1,080ドット)144Hz |
通信 | Wi-Fi 6 Bluetooth 5.0 |
インターフェイス | MicroSDカード×1 USB 3.1 Gen1 Type-A x2 Nobleロックポート x1 2.5Gbps LANポート x1 PowerShareテクノロジー対応 USB 3.1 Gen1 Type-A x1 3.5mm オーディオジャック(インラインマイク対応) x1 HDMI 2.0b x1 Mini-DisplayPort 1.4 x1 Thunderbolt 3 x1 Alienware Graphics Amplifierポート x1 電源コネクタ x1 |
キーボード | バックライト付キーボード |
大きさ | 399.8×294.3×22.5mm(幅×奥行き×高さ) |
重量 | 最大2.97kg |
発売日 | 2020年5月 |
ALIENWARE m17R3 において選択できる項目を下にあげておきます。(販売時期などにより異なる場合もあります。)
選択できる項目 | |
---|---|
CPU | ・第10世代Core i7-10750H(4コア/12スレッド) ・第10世代インテルCore i9k-10980HK(8コア/12スレッド) |
グラフィックボード | ・NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti ・NVIDIA GeForce RTX 2070 ・NVIDIA GeForce RTX 2070 Super ・NVIDIA GeForce RTX 2080 Super |
メモリー | ・DDR4 16GB ・DDR4 32GB |
ストレージ | ・SSD PCIe M.2 256GB ・SSD PCIe M.2 512GB ・SSD PCIe M.2 1TB ・SSD PCIe M.2 2TB ・SSD PCIe M.2 4TB |
ディスプレイ | ・17.3インチ FHD (1920 x 1080) 144Hz 9ms 300-nits 72% NTSC 色域(ライト) ・17.3インチ FHD (1920 x 1080) 144Hz 9ms 300-nits 72% NTSC 色域(ダーク) ・17.3インチ FHD (1920 x 1080) 300Hz 3ms 300-nits 100% sRGB 色域(ライト) ・17.3インチ UHD (3840 x 2160) 60Hz 25ms 500-nits 100% Adobe RGB 色域 + Tobii Eyetracking テクノロジー(ライト) |
ディスプレイについて
ALIENWARE m17R3の面白い特徴の一つに、目的に合わせてディスプレイを選択できるということが挙げられます。
- 17.3インチ FHD (1920 x 1080) 144Hz
- 17.3インチ FHD (1920 x 1080) 300Hz
- 17.3インチ 4K (3840 x 2160) 60Hz 100% Adobe RGB
FPSやTPSなど、とにかく素早い動きが要求される競技性の高いゲーム(例えばApex LegendsやFortnights、Call of Duty、Battle Fieldsなど)を中心にプレイしたい場合は、高リフレッシュレートの144Hzや300Hzのモデルを選べばよいでしょう。
美しいグラフィックが売りのゲームを中心にプレイしたいような場合は、4Kのモデルを選べばよいでしょう。
また4KディスプレイのモデルはAdobeRGBを100%カバーしているので、映像や動画制作といったクリエイティブな分野、特に写真のRAWデータの現像用途にも非常に適しています。
グラフィックボードについて
ゲーミングパソコンで最も重要な要素と言えるのがグラフィック。そのグラフィックの源となるのがグラフィクボード(グラボ、ビデオボードともよばれます)です。
ALIENWARE m17R3では次のグラフィックボードがサポートされています。
・NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti
・NVIDIA GeForce RTX 2070
・NVIDIA GeForce RTX 2070 Super
・NVIDIA GeForce RTX 2080 Super
特にRTXはリアルタイムで光の反射や屈折に伴うグラフィックも表現でき(レイトレーシング)、よりリアルで迫力のある映像が体験できます。
ガラスや水面に映る景色などが擬似的なものでなくて演算処理によってリアルタイムで描写されるのです。見比べると違いがはっきりとわかります。
注)この記事を作成している2021年10月時点では、NVIDIAのグラフィックボードの主流はRTXの3000番台に移行しています。ALIENWARE m17R3(公式サイトでのオンライン販売は終了)の後継機ともいえるALIENWARE x17ではRTX 3060、3070、3080から選ぶことができます。
ALIENWARE m17 様々なベンチマークテストで測定
ALIENWARE m17R3のCPU、ストレージ、3D処理性能などを様々なベンチマークテストを使い、測定してみました。
注)ベンチマークテストのスコアは、同じ型番のPCでも個体差や使用環境などによって変わってきます。あくまで目安程度にお考えください。
CPUの性能を測定|CINEBENCH
「CINEBENCH」は、純粋にCPUの性能を測定、数値化できるベンチマークソフトとして、最もよく使用されていているものです。
このCINEBENCH R23で、ALIENWARE m17R3のCPU:Intel Core i7-10750Hを測定してみました。
Core i7-10750Hは第10世代Intel Coreプロセッサーの中でもハイエンドに近いCPUです。
2021年3月末、Intel社では第11世代のIntel Coreプロセッサーが発売され、 Core i7-10750H 以上の性能を持つプロセッサも複数発売されていますが、今でも十分高性能な処理能力を持つCPUです。
CINEBENCHのスコアは6000以上あり、ゲームや映像編集などの負荷の掛かる作業でも十二分な能力を持っています。
ストレージの読み書き速度を測定|CrystalDiskMark
「Crystal Disk Mark」は、ストレージ(HDDやSDD)の読み書き速度を測定するツールです。
ALIENWARE m17R3では、ストレージ(ハードドライブ)にPCIe-M.2のSSDを採用しています。HDDやSATA接続のSDDと比べて、OSの起動やアプリの起動、動画の読み込み/書き出しなどがはるかに高速です。
Windowsの起動や各種ソフトがあっという間に起動でき、使用できる状態になります。
十分に速いSSDですが、PlayStation5の超高速SSD(読み込み速度が5.5GB/s(Raw))にはさすがには負けてしまいます。
GPU、グラフィック性能を測定|3D MARK
「3DMARK」は、PCの3Dグラフィック性能を測定するベンチマークテストの中でも特にポピュラーなもののひとつです。
ALIENWARE m17R3は、NVIDIA社のGeForce (GTX 1660 Ti~RTX 2080 Super) を搭載することができ、高度なグラフィック・映像処理が可能です。
3D MARKのスコアは8352とでました。この8352という数値がどの程度の位置づけにあたるのか、目安となる表を下にのせておきます。
10000~ | 144Hz対応のディスプレイを用いて滑らかな動きを体験したい場合や大型液晶ディスプレイに繋ぎ4K解像度でゲームを行いたい場合など。最先端の映像美を体験できるが対応のディスプレイ必須。変態向け |
7000-10000 | コストの限りできる限り高いフレームレートで滑らかな映像を楽しみたい場合。4Kはゲームによっては厳しい。一般的なFullHD解像度のモニタでは能力を持て余すため、144Hz対応ディスプレイを購入することが望ましい。コアゲーマー向け |
4000-7000 | FullHD画質で全てのゲームを快適に遊ぶことができる。またVRも楽しめる。一般的なゲーマー向け |
2000-4000 | 重めのゲームでは快適ではないものの、ほぼ全てのゲームをFullHDで遊ぶことができる。ライトゲーマー向け |
700-2000 | FullHDは軽いゲームを除き厳しいが、HD画質ならばそれなりに快適にゲームができる。ゲームが気になるが普段ゲームしない人向け |
400-700 | HD画質(1280×720)ならば大抵のゲームは遊ぶことができるレベル、重いゲームは無理 |
軽い部類のゲーム(ドラゴンクエスト10 ベンチマークソフト)
「ドラゴンクエスト10オンライン」は比較的、処理負担が軽い部類のゲームです。
予想どおり、最高品質にしても「とても快適」でした。
軽めの部類のゲームでしたら、このALIENWARE m17R3のマシンパワーを持ってすれば余裕すぎるぐらいです。
中程度の重さのゲーム(ファイナルファンタジー14 ベンチマークソフト)
重さレベル中程度のゲーム「ファイナルファンタジー14オンライン」のベンチマークソフトで計測してみました。
最高品質、高品質ともに「非常に快適」の評価です。
このベンチマークソフトでは「非常に快適」(スコア15000以上)が最高の評価になります。
中程度の重さのゲームも最高設定でも十二分にプレイできますね。
重い部類のゲーム(ファイナルファンタジー15 ベンチマークソフト)
さて、重量級のゲームである「ファイナルファンタジー15」です。
このベンチマークソフトのグラフィックの品質は……・高品質 ・標準品質 ・軽量品質 ・カスタム……の4種類です。
最高の品質である「高品質」で「快適」の評価、「標準品質」でとても快適の評価です。
「非常に快適」の評価は獲れなかったものの、「高品質」でも「快適」の評価であり、十分なものと言えるでしょう。
12000~ | 非常に快適 | 非常に快適に動作します。高フレームでの動作が可能で、よりリッチな表現のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
---|---|---|
9000~11999 | とても快適 | とても快適な動作が見込めます。高フレームでの動作が可能で、より高品質のグラフィックス設定を行うことも可能です。 |
6000~8999 | 快適 | 快適な動作が見込めます。グラフィック設定をより高品質にしても快適に動作すると思われます。 |
ALIENWARE m17 用途別の使い勝手は?
ALIENWARE m17R3のパソコンとしての用途別の使い勝手について簡単に触れておきます。
PCゲームはパソコンの様々な用途の中で最もマシンパワーが要求される分野になります。よって一言でいえば下表のように“何でもできる”ということになります。
一般用途、普段使い | 十二分に快適 |
動画視聴 | 十二分に快適 |
写真編集、画像編集、動画編集 | 十分に快適 |
ゲーム用途 | ほとんどのゲームで十分に快適 |
表の内容を詳しくみていきましょう。
一般用途・普段使い、動画視聴
WordやExcelなどのOfficeソフト、Googleのアプリ、ネットサーフィン、SNSなどは十二分に余裕を持ってこなせます。
Chromeのタブを20枚、30枚と開いて調べものをしつつ、WordとExcelで文書や表の下書きをしつつWordPressで記事を書く。さらに執筆中のBGMも鳴らし、気分転換にSNSも投稿する……などということも余裕です。
動画視聴においても、輝度が高く、明るく美しいディスプレイで動画を楽しめます。音もノートPCとしては最上位のものでしょう。XPS以上に迫力のある音だと感じました。
余裕というか、マシンパワーを持て余します(笑)。
もし、「ゲームや動画編集はしない、普段使いや動画視聴のみ」という使い方をされるのであれば、Inspironシリーズ(DELLのPCの中では最安価なシリーズ)でも十二分です。
写真現像、画像編集、動画編集
写真現像(RAW現像)、画像編集、動画編集で求められるのは特に、CPUとGPUのパワーです。
CPU、GPUの性能ともにDELLのPCで最高のスペックを持つALIENWAREシリーズはクリエイター向きと言われるXPSシリーズと同等かそれ以上に、 写真現像、画像編集、動画編集 といったクリエイティブな作業をこなします。
ゲーム用途
ゲーミングノートPCと銘打つALIENWARE m17R3。このマシンが最も本領発揮する場面。
ゲームプレイ、特に中程度の重さのゲームや重量級のゲームのプレイにおいてこそ、他のノートPC(InspironシリーズやXPSシリーズ)との差がはっきりと現れるところです。
軽量級(ドラクエ10など)や中程度の重さ(ファイナルファンタジー14など)のゲームでは最高設定でも快適以上([すごく快適」や「非常に快適」)の状態でプレイできます。
重量級のファイナルファンタジー15の「高品質」でも「快適」(さすがに「非常に快適」の評価はとれませんでしたが十分でしょう。)
最重量級のゲーム(サイバーパンク2077)のウルトラ設定でも60FPSはいけるので十分でしょう。(フルHD144Hzのモデル。)
ALIENWARE m17 のメリット、デメリット
気になる点、デメリット
- ACアダプターが巨大で重い
- 全体的に大きく重く持ち運びには向かない
- ファンの音が大きい
- SSDが256GBでは少ないかもしれない
- ① ACアダプターが巨大
寸法を測って見たところ、9.5cm × 9.5cm × 4cm 程の大きさがありました。弁当箱としても通用しそうな大きさです。重さは1.3kg程です。
ただ、ゲーミングPCの場合は電力をめちゃくちゃ消費します。そのため仕方ないかなぁ、とも思っています。
- ② 全体的に大きく重く持ち運びには向かない
パソコン本体の大きさは、幅40cm×奥行き29.4cm×高さ22.5cm 程です。重さは2.5kg超です。
PC本体とACアダプターを合わせると4Kg程の重さになります。
このPCは電力の消費が激しく(まあGeForceとか積んでいますからね)、バッタリーのみだとすぐ電池が切れてしまいます。ACアダプターの取り付けはほぼ必須かと感じました。
この大きさと重さから、頻繁に持ち運びたい人にはあまりオススメできないなぁと感じます。(いっそのことデスクトップ型を選択してもいいかもしれません。)
- ③ ファンの音が大きい
高負荷のゲームを動かす場合に大きなファンの音がするのならわかるのですが、ネットサーフィンぐらいでも、あるいは何もしていなくても気になるレベルでファンの音がします。
ゲームならヘッドホンを付けてプレイする人が多いので、特にファンの音に関しては考慮していないゲーミングに割り切った設計思想なのかもしれません。
「ほぼゲームのみに使う」という人にはファンの音は気にならないかもしれませんが、「デスクワークも結構するよ」という人にとってはこの音は気になってくるでしょう。
- ④ SSDが256GBでは少ないかもしれない
今どきの大作ゲームは1作あたり50GBを超えるものも少なくありません。
たとえば……
- Apex Legends……70GB以上
- Final Fantazy 15……100GB以上
- Call of Duty Modern Warefare……175GB以上
……などです。
近時のPCゲームの容量を考えると、256GBではあっという間にパンパンになってしまいます。
ただ、様々なオプションが用意されていて、各自が必要な箇所にコストをかけることができるので、ストレージ容量は購入時に512GB以上にカスタマイズした方がよいでしょう。
特徴、メリット
- 他のPCにはない、独特のSF近未来的デザイン。高級素材を用いたボディ
- ゲームに必要なハイスペックをこれでもかと詰め込んでいる
- 独自のソフトウェア「ALIENWARE COMMAND CENTER」でゲームに関する設定をまとめて管理できる
- ① 他のPCにはない、独特のSF近未来的デザイン、高級素材を用いたボディ
キーボード右上と天板中央に配置されたエイリアンヘッドのマーク。
ラウンドシェイプされた背面インターフェイスの枠部。
任意の色で光らせることができるイルミネーションなど、デザインがSF映画の中に出てくる近未来的なデザインの様です。
さらに筐体はプレミアム素材のマグネシウム合金で手触りもよく高級感もあり、所有感も満たされます。
ゲーミングノートPCはDELL社以外でも出ていますが、ALINEWAREほど独自デザインにこだわったPCはないでしょう。
- ② ゲームに必要なハイスペックをこれでもかと詰め込んでいる
CPU、GPU、大容量メモリ、高速SDD、高リフレッシュレートのディスプレイなど1つ1つ取り上げればきりがないですが、ハイスペックを1つのノートに凝縮したものになっています。
- ③ 独自のソフトウェア「ALIENWARE COMMAND CENTER」でゲームに関する設定をまとめて管理できる
付属のソフトウェア「 ALIENWARE COMMAND CENTER」を使用すると、オーバークロックや冷却性能、ライティングなどを設定することができます。
まとめ ALIENWARE m17
ALIENWARE m17を見てきました。
もう一度特徴をまとめてみます。
- 他のPCにはない、独特のSF近未来的デザイン。高級素材を用いたボディ
- ゲームに必要なハイスペック(CPU、GPU、ディスプレイ、排熱機構など)をこれでもかと詰め込んでいる
- 独自のソフトウェア「ALIENWARE COMMAND CENTER」でゲームに関する設定をまとめて管理できる
ALIENWAREは本格的にゲームに取り組みたい方には最良の選択肢の1つでしょうね。
注)現在(2021年11月時点)では、本記事でレビューしているALIENWARE m17R3は公式オンラインストアでの販売は終了しております。代わりに後継機といえる ALIENWARE x17が発売されています。
以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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