つい最近、新しくポチップという商品紹介リンクツールがでたって聞いたけど、どうなの?
ポチップを導入しようと思うんだけど、カエレバ、かんたんツール、Rinkerなどと比べてどうなの?
前回の記事(【商品リンク紹介ツールとは?】)では、商品リンク紹介ツール全般の説明と、各商品リンク紹介ツールの特徴を見てきました。
今回の記事ではPochippの詳しい特徴と、Pochippを基準とした場合の他のツールとの比較を紹介していきます。
Pochipp(ポチップ)とは、2021年2月にリーリースされた、Amazon・楽天・Yahoo!ショッピングの商品リンクをまとめて表示できる商品リンク紹介ツールです。WordPressのブロックエディタ専用のプラグイン(無料)になります。
下のような商品リンクを簡単に作成することができます。
(注:Pochippとはポテトチップスの略ではありません。念のため。)
Pochipp ( ポチップ )の特徴、メリット、デメリット
まずはポチップの特徴、メリットから見ていきます。
Pochipp ( ポチップ )の特徴、メリット
- ブロックエディター完全対応
- Amazon PA-APIなしでAmazonの商品検索が可能
- Amazon・楽天・Yahooショッピングの商品検索に対応し、かつ商品詳細ページへのリンクか商品検索画面へのリンクかが選択可能
- セール情報などのマイクロコピーを自由に入れられる
- 他サイトからHTMLソースをコピー&ペイストすることなくWPの投稿画面内で完結できる
- 手軽に柔軟なデザインレイアウトを実現できる
- カエレバ、RinkerからPochippへの移行は、補助プラグインで一瞬で完了
Pochipp(ポチップ)をさらにパワーアップさせる有料の補助プラグインPochipp Pro(ポチッププロ、略称ポチプロ)がリリースされました。現時点(2021年10月末時点)で追加されている機能は下のとおり。
- 商品リンクのPV数・表示回数・クリック数・クリック率の自動計測機能
- セール情報のマイクロコピーを複数設定する機能
- セール情報の自動取得&マイクロコピー自動表示機能
- 商品画像を変更する機能
- (セール開催時にお知らせバーにも自動表示する機能。 2021年10月末時点で開発中)
Pochipp Pro(ポチッププロ)についての詳細は下の記事で説明しています。
① ブロックエディター完全対応
ポチップの開発には、SWELLの開発者である了さんもたずさわっています。
SWELLは他テーマに先駆けて「ブロックエディタ完全対応」と銘打ってリリースされたテーマです。
その了さんが開発に参加したということからして、ブロックエディタとの、さらにはSWELLとの相性はばっちりと言えます。(この点、同じく了さんが共同開発したUseful Blockと同様です)
個人的にはSWELLユーザーの方には特に使ってほしいツールです。
② Amazon PA-APIなしでAmazonの商品検索が可能
Amazon PA-APIについての詳細は前回の記事(【商品リンク紹介ツールとは?】)に記載しました。
商品リンク紹介ツールの中には、Amazon PA-APIを利用しているものがいくつかあります。
ところが、Amazonアソシエイトの審査に受かっていなかったり、受かっていてもPA-APIの基準をクリアできないと、その商品リンク紹介ツールを利用できない、もしくは機能を十分に使えないという状態になっています。
Pochipp本体に加えて補助プラグイン「Pochipp Assist」を使うと、もしもアフィリエイトのAmazonにさえ受かっていれば、Amazon PA-APIなしでもAmazonの商品検索が可能になるのでありがたいことです。
<追記>
2021年10月末時点では、 Pochipp Assistは、Free版(無料)と通常版(月額150円)の2つに別れており、検索回数上限は下のとおりです。
- Pochipp Assist Free(無料)→ 1日5回まで検索可能
- Pochipp Assist(月額150円)→ 1日50回まで検索可能
③ Amazon・楽天・Yahooショッピングの商品検索に対応し、かつ商品詳細ページへのリンクか商品検索画面へのリンクかが選択可能
「カエレバ」の場合は楽天で検索するので、楽天は商品詳細ページになりますが、AmazonとYahooは商品検索ページになります。
また、「もしも・かんたんツール」を使用してAmazonで検索した場合は、Amazonは商品詳細ページになりますが、楽天とYahooは商品検索ページになります。
つまり、今までの類似のツールでは……
- 3ショップ(Amazon・楽天・Yahoo)の中の1つでしか商品検索ができず、
- 3ショップで、商品詳細ページへのリンクか商品検索画面へのリンクかが任意に選択できなかったのです。
Pochipp(+Pochipp Assist)では、3ショップで商品検索が可能で、リンク先を商品詳細ページにするか商品検索画面にするか選択することができます。
⑤ 他サイトからHTMLソースをコピー&ペイストすることなくWPの投稿画面内で完結できる
Pochippでは、WEB内生成型の商品リンク紹介ツールと違い、WEB上で生成されたHTMLソースを自分のブログにコピペするという作業がありません。
Word Pressの投稿画面内で広告リンクブロック作成が完結します。
⑥ 手軽に柔軟なデザインレイアウトを実現できる
Pochippでは、手軽に柔軟にデザインレイアウトを変更できます。
たとえば「全デバイスで縦並び表示にする」という機能があります。
カラムブロックと組合わせると商品を比較したりする時など便利そうです。例を下に貼っておきます↓
(注:スマホで見るとどうしても、3つの広告が縦に並んでいるようになりますが、PCで見ると、3つの広告が横に並んでいるように表示されます。)
(例)おすすめのマウストラックボールの比較
その他にも……
- カスタムボタンを追加できる
上記の3つの広告ブロックで、左側の緑のボタン「ロジクール公式ページ」のように、カスタムボタンを簡単に追加できます。
このボタンに表示されている文言や、リンク先URLは任意に設定できます。 - 商品の価格の表示/非表示を切り替えれる
上記3つの広告ブロックで、一番右側の広告ブロックは価格を非表示にしています。
商品価格はボタン一つで、表示/非表示の切り替えができます。価格の表示/非表示は商品ごとに切り替えることができます。
さ ら に、価格を表示させる場合、その価格を自動で更新する機能まであります。 - セール情報のマイクロコピーを自由に入れることができる
たとえば、Amazonのボタンの上に「Amazonタイムセール実施中!」などの文言を入れて目立たせることもできます。
さ ら に、楽天の「5と0のつく日キャンペーン」とYahooショッピングの「5のつく日キャンペーン」は、自動でマイクロコピーを表示させることもできます。
……などの機能があります。
⑦カエレバ、RinkerからPochippへの移行は、補助プラグインで一瞬で完了
類似ツールの「カエレバ」や「Rinker」から、Pochippに移行したい場合、手作業で移行することもできますが、補助プラグインを使うとあっという間に完了します。
カエレバリンクをポチップブロックに変換する「ポチレバ」、Rinker設定をポチップ設定に引き継ぐ「ポチリン」という補助プラグインが公開されています。
Pochipp(+Pochipp Assist)のデメリット
- クラッシックエディターでは使用できない。
- 情報やユーザーが少ない。
①クラッシックエディターでは使用できない。
最初からブロックエデイターに最適化されて開発されたものなので、①は仕方ないでしょう。
クラッシックエデイターで使用できない分、ブロックエディターとの相性は抜群です。
②情報やユーザーが少ない。
2021年2月に正式リリースしたばかりの新しいツールなので、まだこれからかもしれません。
<2021年10月末追記>
Pochippの人気はかなりのもので、2021年10月時点で有効ダウンロード数が5000を超えたそうです。
公式フォーラムが設置され、質問・要望・不具合報告等もできるようになっており、情報面についても十分な体制が整ってきているのではないでしょうか?
Pochipp (+Pochipp Assist) VS カエレバ、かんたんリンク、Rinker、カッテネ
次に、Pochipp(+Pochipp Assist)を同様の他のツールと比較してみました。
カエレバ VS Pochipp (+Pochipp Assist)
カエレバの方が優れていると思われる点
- 老舗のツールなので、情報がたくさん出回っているし、使用しているユーザーも多い。
- 標準で、3ショップ(Amazon、楽天、Yahoo)のほかに7net、ベルメゾン、セシール、auPAYマーケットのリンク、ボタンを作成する機能がある。
Pochipp (+Pochipp Assist)の方が優れていると思われる点
- 毎回HTMLソースをコピー&ペイストする手間がかからない。
- Amazonで検索できる。
- Amazonの画像を貼れる(カエレバで貼る画像は楽天のものになる。Amazonの画像の方が綺麗でリンク切れしにくい)
- 商品価格を表示できる。(非表示も可能)
- 一度検索、貼り付けた商品はデータベース化して管理、呼び出しができる。
- セール情報などのマイクロコピーを自由に入れられる。
- 3ショップともに、商品詳細画面にリンクを貼ることができる。(カエレバは楽天で検索する形をとる。楽天は商品詳細画面になるが、AmazonとYahooショッピングは商品検索画面になる)
- ツール名のリンククレジットの表示がない。(カエレバだと、「posted by カエレバ」という表記が入る)
かんたんリンク(新、旧) VS Pocchip (+Pochipp Assist)
かんたんリンク(旧バーション)の方が優れていると思われる点
- 画像は複数枚貼ることができる(画像の横の左右ボタンで切り替えれる)
かんたんリンク(新バージョン)の方が優れていると思われる点
- 画像は複数枚貼ることができる。(画像の横の左右ボタンで切り替えれる)
- ボタンの色の種類が豊富、色の変更が簡単。
- もしもアフィリエイトで提携中の広告主のプロモーションのリンクを簡単に貼れる。
Pochipp (+Pochipp Assist)の方が優れていると思われる点
- 毎回HTMLソースをコピー&ペイストする手間がかからない。
- 商品の価格を表示できる。(非表示も可能)
- 一度検索、貼り付けた商品はデータベース化して管理、呼び出しができる。
- セール情報などのマイクロコピーを自由に入れられる。
- 3ショップともに、商品詳細画面にリンクを貼ることができる。(かんたんリンクはAmazonで検索すると、Amazonは商品詳細画面になるが、楽天とYahooショッピングは商品検索画面になる)
Rinker VS Pochipp (+Pochipp Assist)
Rinkerの方が優れていると思われる点
- 有名ブロガーやインフルエンサーが使用、推薦している。(ヒトデさん、NOJIさん、イケハヤさんなど)
- ネット上に存在する情報が多い。使用しているユーザーも多い。
- Googleアナリティクスと連携できる。
- リンク切れチェック機能がある。
- 有料(FanBox)の追加プラグインや有料(Note)カスタマイズも含めると最も機能が豊富なツールの一つ。
Pochipp (+Pochipp Assist)の方が優れていると思われる点
- Amazonアソシエイトに受かっていなくても、またはAmzonPA-APIの制限を受けている状態でも、もしもアフィリエイトのAmazonに受かっていれば使用できる。これが非常に大きい。(Rinkerでも現在ではAmazonアソシエイトに受かっていなくても使用できるようになったが、機能をフルに使えない)
- ツール名のリンククレジットの表示がない。(Rinkerだと「Created by Rinker」という表示がされており、課金(NoteかFanBox)しないと表示を消せない)
- マイクロコピーの表示は標準機能として備わっている。(Rinkerでは有料の追加プラグイン(COPIA)でサポート)
カッテネ VS Pochipp (+Pochipp Assist)
カッテネの方が優れていると思われる点
- とにかく自由度が高い。(全ツール中一番自由にカスタマイズできる)
Pochipp (+Pochipp Assist)の方が優れていると思われる点
- 広告を貼るまでの作業量(時間)が圧倒的に短くてすむ。
ポチップをおすすめする人、私がポチップを導入した理由
私が考えるPochipp (+Pochipp Assist)をおすすめしたい人です。↓
- ブロックエディターを使用している人(特にWord PressのテーマにSWELLを使用している人)
- Amazonアソシエイトに受かっていない人
- Amazonアソシエイトには受かったが、PA-APIの制限を受けている、または制限を受ける可能性のある人
- 3ショップ(Amazon、楽天、Yahoo)のリンク先をそれぞれの商品詳細ペーシにするか、商品検索ページにするか選択したい人
- 毎回HTMLソースをコピペするのが面倒な人
私がポチップを導入した理由
私がポチップを導入するにいたった経緯を話しておきます。個人的な話しになりますが、1つの例として参考にはなるかと思います。
先に私のブログ執筆環境を述べておきます。↓
- サーバーはConoHa Wing
- Word Press を使用し、テーマはSWELL(CocoonからSWELLに移行)
私がブログを初めたばかりの頃、最初に選んだ商品リンク紹介ツールは「カエレバ」でした。
その頃、知っていた商品リンク紹介ツールはカエレバぐらいしかなかったからです。
カエレバは私がブログを始めるきっかけの一つとなったガジェット系ブロガーのSさんが使用しているツールでした。
当時はAmazonアソシエイトはもちろん、もしもアフィリエイト経由のAmazonにも受かっていなかったので、楽天から検索し画像を取得するカエレバで問題はありませんでした。
ただ、もしもアフィリエイト経由のAmazonに合格すると、Amazonを中心に商品を紹介したいので、カエレバを断念しました。カエレバだとAmazonで検索できず、取得してくる画像もAmazonのものではないからです。
カエレバと同じようなWEB上でHTMLコードを生成するサービスであれこれ探していて、もしもアフィリエイトが提供している「かんたんリンク」(旧バージョン)が使いやすく、Amazonを中心にリンク広告を作成することができそうだと思い、旧かんたんリンクを導入しました。
旧かんたんリンクで、概ね満足していたのですが、次のような不満点もありました。↓
- ボタンの色が、3ショップともオレンジ色で一緒である。(CSSを設定すれば解決できるが)
- Amazonで検索すると、Amazonについては商品詳細ページにリンクすることになるが、楽天とYahooについては商品検索ページにリンクされる。
2020何年2月に入ってから、かんたんリンクがバージョンアップし、ボタンの色は任意に設定することができるようになりました。
しかし、3ショップ(Amazon、楽天、Yahoo)のリンク先をそれぞれの商品詳細ペーシにするか、商品検索ページにするか選択するような機能は付いていませんでした。
RinkerやWPアソシエイトポストR2を使えば、3ショップ(Amazon、楽天、Yahoo)のリンク先をそれぞれの商品詳細ペーシにすることはできる……ということはわかっていました。ただし、Amazonアソシエイトに受かり、PA-APIの規制をクリアできないと機能をフルに使えないのです。
また、カッテネを使えば、3ショップのリンク先の問題点もPA-APIの問題も解決できるのですが、すべて手動になるので作業量が非常に多くなりそうです。
そんなある時、Twitterをみていると、けいさんのツイートが目に入りました。↓
「ポチップ??なんだ、それは?」と思ったのですが、ポチップの公式サイトへ飛んで読んでみました。
Pochipp(+Pochipp Assist)だと、他のツールにみられるような……
- Amazonアソシエイトに受からないと、そしてPA-APIの基準を満たさないと機能をフルに使えない。
- 3ショップのそれぞれの商品詳細サイトに同時にリンクを貼れない。
……ということはクリアできそうでした。「このツールはもしかして、今の自分が求めているポイントをクリアしているのでは!」と思ったのです。
さらに、了さんが開発を手伝い、ブロックエディタ完全対応のツールということで「自分が使っているSWELLとの相性もいいはずだ」と感じました。
そのようないきさつで、Pochipp(+Pochipp Assist)を導入してみたわけです。
導入して、まだそれほど日がたったわけではないですが、使用感を述べるとすると……
これはいい!
……の一言につきます。
まとめ、個人的感想 | Pochippはブロックエディター時代の商品リンク紹介ツールの新しい風
まとめになりますが、Pochipp ( ポチップ )の特徴です。↓
- ブロックエディター完全対応
- Amazon PA-APIなしでAmazonの商品検索が可能
- Amazon・楽天・Yahooショッピングの商品検索に対応し、かつ商品詳細ページへのリンクか商品検索画面へのリンクかが選択可能
- セール情報などのマイクロコピーを自由に入れられる
- 毎回HTMLソースをコピー&ペイストすることなくWPの投稿画面内で完結できる
- 手軽に柔軟なデザインレイアウトを実現できる
- カエレバ、RinkerからPochippへの移行は、補助プラグインで一瞬で完了
クラッシックエディターのサポートは2022年で終了すると言われています。
今後、ますますクラッシックエディターからブロックエディターへの流れが加速してくることでしょう。
このPochippの登場は、SWELLが世に出た時の感覚と似ている気がします。
クラッシックエデイター全盛期で強豪テーマがひしめく中に「ブロックエディター完全対応」と銘打って颯爽と登場したSWELL。新時代を感じさせました。
Pochippも、この来たるブロックエディター時代における新たな風になるのでは、という予感がひしひしとしています。
なお、Pochipp開発者のひろさんが開発サポーターを募集されています。(>>>>>開発者支援について)
ブロックエディタ完全対応!! 新しい商品リンク紹介ツール:Pochipp
Pochippとも相性抜群!! ブロックエディタ完全対応のテーマ:SWELL
今回は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント